ニニギノミコト 瓊瓊杵尊
日本神話において重要な役割を果たす神であり、天孫降臨の物語で知られています。彼は高天原の神々の一員で、天照大神（あまてらすおおみかみ）の孫にあたります。
物語と役割
- 天孫降臨: 天照大神は国土の平定を望んで、ニニギノミコトを高天原から豊葦原瑞穂国（豊かな稲が自然に生える国、後の日本）へ派遣しました。これが「天孫降臨」と呼ばれる出来事です。ニニギノミコトは天の岩戸から出て、地上に降り立ったとされています。
- 三種の神器: 天孫降臨の際、天照大神は彼に剣（草薙剣）、鏡（八咫鏡）、玉（八尺瓊勾玉）の三種の神器を与えました。これらは日本の皇室の象徴ともなっています。
家族と子孫
- 妻: 彼の最も有名な妻は木花開耶姫（このはなさくやひめ）で、彼女は火の神・大己貴命（おおなむちのみこと）の娘です。彼女との間には数多くの子供がおり、その中には天津彦根命（あまつひこねのみこと）や活津日子根命（いくつひこねのみこと）がいます。
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木花開耶姫（このはなさくやひめ）
- 子孫: ニニギノミコトの子孫は、後に初代天皇である神武天皇となる人物を含む一連の皇族につながっています。
信仰と神社
ニニギノミコトは、日本各地で崇拝されていますが、特に彼が関わる神社としては、次のようなものがあります。
- 宮崎県の宮崎神宮: ニニギノミコトを主祭神として祀っており、彼の降臨を記念しています。
- 日向国（現在の宮崎県）: 彼の降臨した地とされ、多くの神社が彼を祀っています。
ニニギノミコトの物語は、日本の神話だけでなく、日本の歴史や文化においても非常に重要な位置を占めています。彼の降臨は、神々の治める国を人々が継承するという神話的表現を通じて、国家の正統性や繁栄を象徴しているとも解釈されています
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ニニギノミコト崇拝されてる神社
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ニニギノミコトを崇拝する神社は、特に九州地方に多くありますが、全国にも散見されます。以下にいくつか代表的な神社を挙げます。
1. 都農神社（つのじんじゃ）
- 所在地: 宮崎県児湯郡都農町
- 特徴: ニニギノミコトが降臨したとされる地に位置し、彼の功績を記念して建立されました。地元では非常に重要な信仰の中心地です。
2. 鵜戸神宮（うどじんぐう）
- 所在地: 宮崎県日南市
- 特徴: 宮崎県南部に位置し、海に面した岩窟に神殿があります。ニニギノミコトだけでなく、海の安全や漁業の成功を願う神としても崇拝されています。
3. 鹿児島県の霧島神宮（きりしまじんぐう）
霧島神宮本殿
- 所在地: 鹿児島県霧島市
- 特徴: 霧島山にちなんで名付けられ、ニニギノミコトとその家族が祀られています。霧島山は古くから神聖視されている場所で、多くの神話が語られる地でもあります。
