伊邪那岐神・伊邪那美神を祀る代表神社|伊弉諾神宮・多賀大社・花窟神社

伊邪那岐神と伊邪那美神は、国生み・神生みを担う二柱として全国各地で祀られています。神社によっては『古事記』系の伊邪那岐・伊邪那美、『日本書紀』系の伊弉諾・伊弉冉など、神名の表記が異なります。

ここでは、神世七代第七代の記事の補足として、全国の方が参拝先を調べる手がかりになる代表的な三社を紹介します。御祭神と所在地は、神社公式・神社庁・國學院大學の資料で確認しました。私自身の参拝体験としてではなく、公開資料に基づく案内です。

伊弉諾神宮|兵庫県淡路市

所在地:兵庫県淡路市多賀740
主祭神:伊弉諾大神
配祀神:伊弉冉大神

淡路島は国生み神話で最初に生まれた島とされます。國學院大學の神社データベースは、国生みを終えた伊弉諾大神が淡路島多賀の地に幽宮を構え、その居住地に神陵が営まれたことを始まりとする由緒を紹介しています。二柱の物語を国生みの舞台から学びたい方にとって、重要な神社です。

多賀大社|滋賀県犬上郡多賀町

所在地:滋賀県犬上郡多賀町多賀604
御祭神:伊邪那岐大神・伊邪那美大神

多賀大社の公式案内では、二柱を生命の親神様として紹介し、延命長寿・縁結び・厄除けの神として信仰されてきたと説明しています。これは『古事記』本文に御利益が列挙されているという意味ではなく、多賀大社で育まれた後世の信仰です。「お多賀さん」として全国に広く知られています。

花窟神社|三重県熊野市

所在地:三重県熊野市有馬町上地130
主祭神:伊弉冊尊(伊邪那美神)・軻遇突智尊

花窟神社は伊邪那美神を中心にたどる神社です。『日本書紀』の一書に、火の神を生んで亡くなった伊弉冉尊を紀伊国熊野の有馬村に葬ったと記され、その伝承と結びつきます。社殿ではなく巨岩を御神体とする古い信仰の姿を伝え、熊野市の公式案内でも国の名勝・史跡、世界遺産として紹介されています。

「本宮」は一社に決めつけない

伊邪那岐神・伊邪那美神を祀る神社には、それぞれ異なる由緒があります。二柱について、全国の神社が共通して認める唯一の本宮を一社に決めるより、国生みの淡路島、多賀の信仰、伊邪那美神の葬地伝承という違いを理解して参拝先を選ぶほうが正確です。

参拝前には、各神社の公式サイトで御祭神、祭典、開門時間、交通案内を確認してください。方位や日取りを重視する場合も、神話と神社の由緒を尊重することを最初に置きたいものです。

神世七代第七代の記事へ

二柱の神世七代での位置、国生み・黄泉国・禊へ続く物語は、伊邪那岐神・伊邪那美神とは|神世七代第七代と国生みで解説しています。

参考資料

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